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結婚写真について思うこと

20年近く前、結婚写真を主としている写真事務所にアシスタントとして誘って頂いた事がきっかけで、僕は写真の世界に入りました。

その事務所では、毎日のように結婚写真に携わり、何もわからないところから、結婚写真とはこういうものだと先輩に教わりながらキャリアを積んでいきました。

当時は、結婚写真の王道と呼ばれるような写真を日々撮っていました。

あそこを見てください、こちらを見てください、そこに立ってください、手をこんな風にあげて、目線はあちらへ、あーして、こーして・・・。

いろいろお客様に指示しながら撮影を進めていました。

それから何年かして、そんな自分の撮影スタイルに疑問を持つようになりました。

僕が指示するそのポーズが本当に意味をなしているのだろうか?

その撮影の本質を見失ってはいないだろうか?

そんな気持ちと向き合い、模索し、撮影スタイルを変化させながら時は過ぎていきました。


独立してからの僕はカメラ目線で立ってもらうだけの写真を求める事が多くなりました。

そこに立つだけで被写体の人となりは表れますし、逆にそれ以外の要素は何も要らないとさえ思うようになりました。

僕がしたいことはその人となりを写すことで、その中で特に撮影時に注視しているのが被写体の目です。

目には被写体の内面が強く表れると感じていて、その目に内面を宿す手助けをするのが自分の役割でもあると思っています。


撮影時の衣装に関しても、絶対にドレスや着物を着なければならないということではなく、お客様にとって価値ある写真を追求できれば、自由な発想で衣装を選択しても良いのではないかと思っています。

婚礼衣装を着る事だけがセオリーではなく、その撮影の本質に触れながら衣装について考える事が大切だと思いますし、ドレスや着物といった婚礼衣装を選ばれる際はそのアプローチを経て進んで頂ければ自ずと価値ある特別な一着に辿り着かれるのではないかなと思っています。


ここに掲載する写真は、最近撮影したものですが、この撮影が今回のブログにつながるきっかけを与えてくれ、今の自分のスタイルを再認識させてくれました。


撮影はカメラマンだけで成立するものではなく被写体との創作であると感じています。

お客様にはご予約の時点で僕が撮る写真がお好みに合っているか確認しています。

同じ方向を向いた撮影を創る為に、その過程がとても大切で、そうやってシンプルな写真が持つ奥深さの追求と、その撮影の本質を見失わないことを大切に、これからも進んでいきたいと思っています。

最後に。

ここまで長々と書いた言葉はあくまで僕の考え方の一部分であり、僕の言葉が誤解を招いたり、誰かに失礼を与えてしまうことのないようにと願っています。





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